Aunt Sally


岸上直樹の"関西パンク伝説"
第3回:Aunt Sally





Aunt Sallyですね〜。あーんとさりー。
Aunt Sallyってどんな音楽やってんの?って聞かれることはまれだと思いますが、そんなときは是非この曲を聴かせてあげましょう!その名もズバリ「Aunt Sally」!曲かけながら続き読もうね!



・・・これまた一筋縄ではいかないパンクであることはわかっていただけだでしょうか。パンク?パンクですよ!たぶん!「ジャパニーズ・パンクはひねくれがち」なのです。



それじゃAunt Sally、詳しく見てみましょう!
まず、phew(Vo),bikke(Gt),mayu(Key)の御三方が女性である、というのは言っておかねばなりませんね。そんなことは音楽的にはどーでもいいわ〜なことであるのかもしれませんが、いやしかし!女性ボーカルっつーのは音楽的にも影響ありますしね!重要重要。

とかいいながら男とか女とかそういう次元でないところにあるのがAunt Sallyのすごいところでありまして、なんでしょうねこの無気力、無感情、あーんど「全部わかってるんやで感」!クールすぎです。この冷たさは割と熱血志向に走りがちなパンク野郎どもの真逆に位置するものであるわけで、それゆえ世にあふれるパンク・ミュージックからかけ離れたものであるはずがやっぱりパンク!このバランス感覚がすげえのです。



そんなAunt Sally、結成は1978年6月なんですが、およそ1年さかのぼりまして1977年夏、当時高3のボーカルphewさん、パンク・ムーブメント真っ只中のロンドンを訪れ、ピストルズこそ見れなかったものの初期ロンドンパンク勢を目の当たりにして大変ショックを受けます。
んでまあ帰国後、「ピストルズがあるうちにバンドやって何か残さなきゃ!」ってわけで、1978年6月にバンドを結成、リズム隊の男衆にちょいちょいメンバーチェンジがありながらも、女性3人は不変のままライブを中心に活動を続け、1979年5月、オリジナルアルバム「Aunt Sally」をリリースします!やったね!(2002年にbonus track付きでCD化。)
といってもインディーズからの500枚限定生産っちゅうことで、その名がどこまで轟いたかわかりませんが、しかし!東京にも結構頻繁にライブに行ってて、アルバムリリース前からその名は知られていたようです。関西NO WAVE勢の行動力はすごいっす。う〜ん。
めでたく1stアルバムをしたAunt Sallyでありましたが、バンドとしてやることはやっちゃったわ、とクールなphewさん、解散を決意し、1979年10月6日、心斎橋バハマでのライブをもってAunt Sallyは解散します。結成から1年半足らずのことでありました。



そんなAunt Sallyのライブ音源をたっぷり詰め込んだライブ盤が2001年に発売されています!「AUNT SALLY LIVE 1978-1979」です。
収録曲はすべてカセットテープによるモノラル録音とのことで、音質はぶっとんでます笑 僕の持ってるCDで1番音悪いかもしれません。
しかしそんな音でも、いやむしろそんな音だからこそより一層伝わる迫力がありまして、特に初期のライブ音源はテンション高くておもろいです。

参考までにThe Who「My Generation」のカバーはこんな感じになります。

気になった方はお買い求めください。




えーでは最後にその後の皆さんのコーナーです。
phewさんはソロシンガーとしてデビューし、一時の活動停止期をはさみながらも、現在もBig Picture,MOSTといったユニット(バンド?)で活動中です。MOSTはいい感じです。うん。
他のメンバーの方々は、bikkeさんがギターやっておられる以外は詳細不明です。情報随時募集中です。


以上!じゃあね!




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