Sonny Boy WilliamsonU


岸上&高橋の
    "Blues列伝〜ルーツはここだ!〜"



Sonny Boy Williamson





サニーボーイ!この人もCHESS傘下のチェッカーレーベルで活躍したブルースマンです。
ちなみに,サニーボーイウィリアムスンという人物は2人おられます。
ややこしくてごめんなさい。
ジョンリーウィリアムスンとアレックミラーです。同じ名前で紛らわしいのです。
ということでジョンリーをSonny Boy WilliamsonT,アレックミラーをSonny Boy WilliamsonUと表記して区別したりしますが,たいていサニーボーイといえばUの方です。

今回紹介するのはそのUの方。本名がAleck Millerで別名にRice MillerやらLittle Boy Blueと名乗ってたこともあります。
生まれた年はわかりません。1897~9年あたりが有力でしょうか。他にも1894年,1905年,1908年,1909年,1910年,1912年。世の中わからないことのが多いんですよ。死んだのは1965年。ビートルズがウハウハのころですね。

ミシシッピ州グレンドーラに生まれた彼のちっちゃいときのことは誰にもわかりません。独学でハーモニカ練習してたらしいです。あとは知りません。

大酒飲みの流れ者なライスミラーはいろんな酒場やプランテーションで演奏してました。その放浪癖のおかげで彼はハウリンウルフやエルモアジェイムス,ロバートジョンソンなどとも演奏することができました。
ちなみにロバジョンが毒殺されたときサニーボーイはそばにいたらしいです。

・・・

ある晩のステージ。
ロバジョンから手渡されたウイスキーをサニーボーイは叩き落してこう言った。
「封の空いた酒は飲むんじゃねぇぜ」
この忠告に従わなかったロバートジョンソンはもう一個の封の空いたウイスキーを飲んでしまった。
そして彼はサニーボーイの腕の中で息をひき取った。

・・・

うそくせぇ



臭すぎるぞサニーボーイ


30代をそんな感じで過ごした彼は40代になると
ラジオ番組持っちゃいます
「キングビスケットタイム」という番組です。このころからサニーボーイって名乗りだしたらしい。
放浪してるといい事あるもんです。

そんなこんなで彼にも録音のチャンスが訪れます。
1951年,ミシシッピのジャクソンにあるトランペットレコードでレコーディング。50過ぎのおっさんです。信長なら死んでいます。

1955年にチェッカーと契約。
その初レコーディング曲が"Don't Start Me To Talkin'"
メンツがやばいんです。
ギター:マディウォーターズ,ジミーロジャース,ベース:ウィリーディクソン,ドラム:フレッドビロウ,ピアノ:オーティススパン。
このメンツからもサニーボーイへの期待が伺えますね。

その後もポンポンヒットを飛ばし,チェスの主要メンバーとなっていきました。

そんなサニーボーイがスリムやらヒューバートサムリンとやってる映像があったので


かっかっかっこええー!

彼のCDといえば
Down And Out Blues
これでしょう!ジャケットがイカス!
これはチェッカーと契約して最初期のアルバムです。上記の"Don't Start Me To Talkin'"など名曲ぞろいです。素晴らしい。サニーボーイのノリノリハーモニカやゆったりハーモニカなど彼のブルースが堪能できる一枚です。
ジャケットの人はサニーボーイではないです。一応。

イカス!





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