まずはこちら。 1969年ロンドンで行われた「すんげぇ人らをとりあえず集めてみました」みたいなセッション「SUPERSHOW」での一幕。ベースにCreamのJack Bruce、ドラムにBuddy Milesという豪華なメンバーでやっちゃいます。 ではいきましょう!曲は「Mary Had A Little Lamb」!
「Mary Had A Little Lamb」、すなわち「メリーさんの羊」です。いまだかつてこれほどハイテンションの「メリーさんの羊」があっただろうか。いやない。
彼の場合はまずこれを聴け!的なノリで「I Was Walking Through The Woods」(Chess・1974)というアルバムがお勧めされる傾向にあります。 もちろんバディのブルース愛と変態性は伝わってくるのですが、上記のような"ライブでのバディ"のテンションの高さを知ってしまっては何ともパワー不足に感じてしまうのです。
というわけで、あえて名盤「I Was Walking Through The Woods」以外のアルバムを3枚おすすめしちゃうぜ!
・「This is Buddy Guy!」 1968年、カリフォルニア州バークリーの「New Orleans House」というライブハウスで録音されたナイスなライブ盤。 若き日のバディ。ホーン隊がすごく効いてて純ブルースなのかR&Bなのかよくわからんほどにファンキー。お客さんもノリノリでいい感じ!
・「Stone Crazy!」 1979年何故かフランスで録音され(ツアー中だったんでしょう)、1981年、Alligatorレーベル(Hound Dog Taylorのとこやね!)から発売されたナイスなスタジオ録音盤。 A-1「I Smell A Rat」から早くもぶっとんでいる。ひたすら弾きまくりバディ。 その後もさまざまに曲調を変えながら、なおも弾きまくりバディ。 全部聴いたらお腹いっぱいになる裏名盤。
・「Live at the Checkerboard Lounge Chicago 1979」 1979年、シカゴのライブハウス「Checkerboard Lounge」で録音されたタイトルそのまんまのナイスなライブ盤。 テンションの緩急付け方が実にバディ的。何弾いてるかわからん感じのバディ流速弾きや1音をひたすらひっぱっちゃうバディ流手抜きなどが随所に散見され、あぁバディすな〜という安心感・安定感のあるライブ。 上の2作品で聴き足りない方はぜひ。
そんな感じです。 「I Was Walking 〜」を聴いて「俺の思ってるバディじゃねぇ!」って思った人は聴いてみましょう。